市販の葉酸サプリメントは怪しい商品だらけ
妊活というと、まず思い浮かべるのが葉酸サプリメントではないでしょうか?
私自身も結婚当初、すでに34歳で早く妊娠したいと考えていましたので、結婚式が終わるとすぐに葉酸サプリメントを飲みだしました。
そこから…妊娠できずにあっという間に2年が過ぎてしまうわけですが…。
葉酸サプリメントについては、厚生労働省が妊娠前からの接種を推奨していることに便乗して、本来のその目的とは別にいろんな成分を追加して高額にし、「これを飲んで妊娠できました!」みたいな広告を目にすることも少なくありません。
妊娠時の葉酸サプリメントの本来の目的を確認
◎赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させる
・妊娠1か月前~妊娠3ヶ月の期間は特に重要
・栄養補助食品から1日400μg
・食品からの葉酸接種も必要
信頼性の高さならやっぱり医療用サプリメント
私の場合は不妊治療病院に通院していたため、一番信用ができる病院で販売されている高濃度の医療用サプリメントを選びました。
無駄な成分が含まれていないため小粒で、つわり中でも飲みやすいものでした。
医療用サプリメントは高額というイメージがあるかもしれませんが、葉酸の含有量と葉酸の働きを助けるビタミンB12が入っていること、添加物の少なさという点からみると、やはり品質は高いと思います。
医療用サプリメントと市販のサプリメントの違い
◆医療用サプリメント
・厳格な工業規格に則って製造されており、品質や有効成分含有量が高水準に担保されている
・内服によって有効性が発揮されるよう、高用量の成分が含まれている
◆市販のサプリメント
・「食品」扱いなので、厳格なコントロールの元には製造されていない
つまり、含有量の表示が同じでも、市販のサプリメントには粒単位でバラつきがある可能性があり、医療用サプリメントにはバラつきがないということなんですね。
そして、医療用サプリメントの方が吸収しやすく、効果が出るよう補助する成分も含有されていたりするわけです。
ただこれ…どちらも目に見えて実感することが難しいですよね…。
私が飲んでいた医療用葉酸サプリメント「Doctor’s Selection Series B12+葉酸」

[裏面表示] <栄養成分1粒(100mg)あたり>
●熱量…0.31kcal
●タンパク質…0.017g
●脂質…0.004g
●炭水化物…0.06g
●ナトリウム…0.04mg
<主要成分1粒あたり>
■ビタミンB12:20㎍
■葉酸:400㎍
■トリペプタイド:0.5mg
株式会社MMS MS WEBサイト
私の一番の不妊原因は、子宮内膜症とチョコレート嚢胞の影響による卵管の癒着でした。
年齢的なこともあり自然妊娠は難しいとの医師の診断でしたので、早い段階で体外受精に踏み切り、幸い採卵1回移植1回で無事妊娠することができました。
体外受精(採卵)をスタートした頃、また葉酸サプリメントを飲み始めようと思い、市販の葉酸サプリメントを調べてみました。
通販で簡単に手に入る「葉酸」と名がつくサプリメントはちょっと探しただけでも数十種類。
価格も配合成分も様々で、口コミや広告、芸能人を起用していたりと情報があふれています。
よく調べてみると高額であれば品質が良いというわけでもありません。
妊娠前~出産~授乳まで、赤ちゃんにとって重要な時期に飲む重要なサプリメントだから、失敗するわけにはいきませんよね。
医療用に近い成分の市販の葉酸サプリメントはある?
医療用サプリメントは、不妊治療専門病院の患者でないとなかなか手に入りにくいものです。
そこで、サプリメントに関する参考文献や、厚生労働省のサプリメントに関する情報で学び、市販のサプリメントを比較してみました。
ピジョン サプリメント 葉酸カルシウムプラス|ディアナチュラ 葉酸|イソラコン葉酸400μgプラス|美的ヌーボプレミアム|はぐくみ葉酸|エテルノ 葉酸サプリ|makana(マカナ)|ベルタ葉酸サプリ|ジュンビー葉酸サプリ|ママニック葉酸サプリ|美人通販の葉酸|マカto葉酸|Lara Republic(ララリパブリック)|パティ葉酸サプリ|オーガニックレーベルの葉酸|BABY葉酸~ママのめぐみ~|ドクターズチョイス オーガニック天然葉酸|美力青汁healthy|エーエフシーの葉酸サプリ|amoamo|PolePole葉酸サプリ
判断基準1 信頼性の確認基準GMPマーク
GMPマークとは?

GMPマークは製品に品質と一定の安全性が確保されていることを示すものです。
GMP認定は製造管理、品質管理、構造設備など、健康食品の原材料の受け入れから最終製品の出荷に至る全工程において、定められた管理水準と管理手法が具体的かつ適切に運用されていることを保証しています。
上記のサプリメントのWEBサイトに、ほとんどにGMPマークの記載がありました。(一部無いものもありましたが…)
ですので、このマークだけで選ぶというのはなかなか難しいです。
判断基準2 葉酸をサポートするビタミンB12の含有量
葉酸はビタミンB12と一緒に摂ることで、遺伝子DNAの合成やアミノ酸の代謝、タンパク質の合成などの妊娠時に重要な働きをサポートしてくれます。
そのため、ビタミンB12は含有量も含めて重要なチェックポイントかと思います。
上記のサプリでは、「○○種類のビタミン配合!」という表示のものもよく見られますが、ビタミンB12はほんの少量しか入っていないものや、ビタミンB12配合と記載していても含有量が記載されていないものも多くありました。
厚生労働省の「健康食品の正しい利用法」では、成分表記があっても含有量表記のないサプリメントを調べたところ、実際には入っていないというケースも確認されています。
判断基準3 価格
医療用葉酸サプリメントの1日あたりの費用を計算してみました。
【医療用葉酸サプリメントの1粒の含有量】
葉酸:400㎍
ビタミンB12:20㎍
トリペプタイド:0.5mg
600粒入り3800円なので、6.3円/日
医療用は高いという先入観がありましたが、意外と安いですね。
1ヶ月分189円
※推奨量は1日あたり4~5粒ですが、葉酸400㎍を接種する基準で市販のサプリメントと比較するため、1日1粒で計算しています。
上記の市販サプリメントの多くは、1ヶ月分3000円~5000円ほどします。
信頼性の基準がGMPマークしか無い以上、鉄分やその他栄養素を追加していたとしても、このような高額な値段になる根拠がわかりません。
市販のサプリメントの中で選ぶなら「ディアナチュラ 葉酸 60粒」
【ディアナチュラ葉酸の1粒の含有量】
葉酸:400㎍
ビタミンB12:6μg
ビタミンB6:3mg
60粒入り441円(楽天24価格)なので、7.35円/日
1ヶ月分221円
葉酸400㎍とビタミンB12が接種できて、価格も医療用と同様です。
医療用と比べると吸収性や品質にはもちろん不安は感じますが、市販のサプリメントは全て同様の条件ですので、必要な成分が含有されていて価格も妥当な「ディアナチュラ 葉酸 60粒」が、市販のサプリメントの中ではベストと思われます。
パッケージ | ![]() |
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名称 | Doctor’s Selection Series B12+葉酸 |
ディアナチュラ 葉酸 60粒 |
種別 | 医療用 | 市販 |
葉酸/1粒あたり | 400㎍ | 400㎍ |
ビタミンB12/1粒あたり | 20㎍ | 6㎍ |
その他の栄養 | トリペプタイド:0.5mg | ビタミンB6:3mg |
1ヶ月分の費用 | 189円 | 221円 |
価格が安いと「効果がないんじゃないか?」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。
ですが、私たちが市販のサプリメントの信頼性を選ぶ基準は「GMPマーク」のみと少なく、その条件が同じであるなら、必要な成分がきちんと表示されていることで選ぶしかないのではないかと思います。
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